【静岡】リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴って大井川の流量減水問題を巡り、流域8市2町の住民らがJR東海に静岡県内の区間(10・7q)の工事差し止めを求めた裁判の第1回口頭弁論が1月15日、静岡地裁(増田義則裁判長)で始まった。この日の口頭弁論には70人余の原告・サポーターや沿線各地で裁判を闘う弁護士なども参加した。
意見陳述の冒頭には西ヶ谷弁護士から訴状の説明、訴訟の要点についてパワーポイントを使って説明がされ、原告の2人が意見陳述を行った。島田市の桜井和好さん(米や野菜生産者)は「毎秒2トンの水が減るのは農家にとって重大な問題」と指摘し、「南アルプス上流部の水の減水や地下水位の低下は自然を荒廃させ、水の安定供給どころか災害を激化させる」と語った。
茶生産者で牧之原市議の大石和央さんは、「同市に水源が無く、リニア新幹線工事によって(生活用水、農工業用水)の供給が途絶えれば市民の生活は成り立たぬばかりか生死に関わる問題」と述べた。一方、JR東海は請求棄却を求める答弁書を提出、主張は「追って行う」とした。
コロナ禍によって傍聴の人数制限等もあるため裁判に併行して、弁護士会館で原告、サポーターや各地の訴訟団体、マスコミ各社を交えて報告、質疑応答、訴状の趣旨説明等が行われた。次回は4月23日。 (S)
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